中日の石川昂弥内野手(20)が14日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、2年連続減額となる175万円ダウンの年俸1100万円でサインした。来季の目標は、新任の中村紀洋打撃コーチ(48)が入団3年目に放った8本塁打を上回る「師匠超え」。この日はナゴヤ球場での秋季キャンプで打撃練習などに取り組み、連日の居残り特打など精力的に汗を流した。
【中日】石川昂弥、来季目標は「師匠超え」宣言に中村紀コーチ「できたら5倍以上」40本塁打の仰天指令:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)
石川昂は飛躍の3年目に向け、まずは師匠超えを第一関門に掲げた。「自分が活躍することがノリさん(中村紀コーチ)への恩返しじゃないが、そうなると思う。超えられるように頑張ります」
この日の契約更改交渉では2年連続のダウン更改。「今年はけがが多くて、まともに試合にも出られない1年で悔しかった」と振り返った。
この秋に就任した中村紀打撃コーチは同じ高卒の右打者。3年目に8本塁打を放つと、翌年から日本球界では13年連続2桁本塁打を記録するなど、球界屈指の長距離砲として通算404本塁打をマークした。この日の打撃練習でも付きっきりの指導で「ノリイズム」を注入されると、フリー打撃では同コーチが現役時代に使っていたバットを借りて打ち込んだ。
「ノリさんのバットは僕のより長くてヘッドも軽い。ちゃんと扱えてないので飛ばなかったです」と苦戦したもよう。それでも、同コーチは「操作できるようになれば、いろんな投手にも対応できると思う。いろんなものに挑戦するのはいいこと」と探求心を評価した。
まな弟子の力強い宣言には「軽く抜かれるでしょうね。軽く、その倍以上いくでしょう」と太鼓判。加えて「いけるだけ打って、できたら5倍以上打ってほしいね」と40発以上の仰天指令も飛び出した。
ポテンシャルは申し分なくとも、試合に出られなければ始まらない。「こんなにけがすると思ってなかったので、ちょっと想定外というのはある。練習前後は30分くらい体をほぐしたりストレッチしたりと、だいぶ意識するようになりました」
