川上憲伸さん、2023年シーズンオフのドラゴンズ補強ポイントについて。CBCラジオ「若狭敬一のスポ音」より

目次

CBCラジオ「若狭敬一のスポ音」のコーナー
「川上憲伸のベースボールトーク」より 2023年10月14日放送

2023年シーズンオフ。来年勝つためにドラゴンズの最重要補強ポイントとは?

若狭アナウンサー

川上憲伸のベースボールトーク、アールプランナーの提供でお送りします。
このコーナーは、中日ドラゴンズ黄金期のエースで、メジャーリーグでも活躍された川上憲伸さんに、ベースボールの魅力、中日ドラゴンズについて、時に厳しく、時に楽しく語っていただきます。

若狭アナウンサー

今日はぜひお聞きいただきたいと思います。
今月のドラフト会議もそうです。そこに向けてドラゴンズが今一体どんなことを考えているか、さらには考えるべきか。
立浪監督の思いやスカウト陣の思いなどなど、
やはり中に入っている人の気持ちを川上さんはわかるんですね。周りの我々ファンが見ている中日ドラゴンズとプロの目、川上憲伸さんの見る 中日ドラゴンズというのはちょっと違うようです。今日は必聴です。中日ドラゴンズ補強ポイントについて、川上さんに語っていただきます。


若狭アナウンサー

今週も川上憲伸さん、よろしくお願いします。

川上憲伸さん

はい、よろしくお願いします。

若狭アナウンサー

先週、野手の物足りない部分で、やはり長距離砲の核となる選手がいないので。 それだとわかってもなかなか育たないと。

川上憲伸さん

まあ、あの、そうですね。みんながやっぱり目標をできる選手がいないっていうことで、育ってこなきゃいけない選手がなかなか育たないってのは、そういうとこ。

若狭アナウンサー

そういうことですね。じゃ、誰を目指すんだってなった時にいないという話がありました。それを踏まえて、川上さん、 今月はドラフトもあります。そしてシーズンオフになりますと。去年はかなり激しいトレードもありました。ひょっとしたらFA戦線にドラゴンズが名乗りを上げる可能性もなきにしもあらず。 これ、どんな補強をしていくべきか。

若狭アナウンサー

どうですか。

川上憲伸さん

まあでも、普通に補強はやっぱ二遊間。でしょ、いつまでたっても。

若狭アナウンサー

あ、とりあえず、大砲は置いといて、 それは今のドラゴンズの課題だけども、これをまた、すぐ取ってきて、すぐ補強というのは、そんな簡単なもんじゃない。

大砲も補強ポイントだが簡単ではない、細川選手、石川昂弥選手に期待。

川上憲伸さん

大砲は若干ですけど、やっぱ細川選手だったり。石川昂弥。ここらっていうのは、ま、あの、途中、シーズン中、苦しんだり、怪我もあった ですけど、ま、それなりにも課題だとか、なんとなく分かってきてると思うんで、で、細川選手も、来年自分が何をマークされるかとか、今年苦しんだ理由は、やっぱりタイミングの取り方がまちまちだったとか、タイミングピッチャーに外されたから、自分はこの、今からですよね。もう10月の半ばから。もうドラゴンズはもう来年に向けて練習できるわけじゃないですか。これを有利にするしかないんですよ、ここ、
他のチームっていうのは、これ有利にできないんですよ。まだ、あの、調整できないので、来年に向けての、

若狭アナウンサー

高校野球で例えると、早々と県大会で負けたと思って、次の選抜に向けて、新チーム早くできたようなもんですね。

川上憲伸さん

このお得感を出さないといけない。

若狭アナウンサー

このお得感を出さないと、

川上憲伸さん

出さないといけないんですよ。で、僕もそうだったんですけど、2001年から2002年にかけて、クライマックスも何もない年だから、怪我してた延長で、シーズンほんとは残り、実は、今だから言える話ですけど、 帰れてたんですよ。残り数試合投げる予定だったんですよ。
ま、だけど投げなかった。もう来年に向けようみたいな感じになって。そしたらもう、変な話、もう9月ぐらいから来年に向けてやってるから、

若狭アナウンサー

2001年9月からもうすでに川上憲伸は2002年に向けて始動していたと。

川上憲伸さん

確かね、投げたかもしれないですけど、巨人戦、ちょこっと投げたかもしれないですけど、5イニングかもうそっからもういいよぐらいだったんですよ。

若狭アナウンサー

えー、面白い。

川上憲伸さん

で、来年に向けてだから、もちろん秋の伊良湖キャンプっていうのがあって。はい、もうあの時にもうすでに、まず自分の体のケアをしろと。
それともう、思い切って筋トレと、なんかいろんなことやったんですよね。
ほんで、もう新しい新球をマスターするために、もういろんなことを、こう、当VHSビデオとか見たりとか、いろんな情報を見たりとかして、秋の時点でほぼほぼ仕上がったんですよ、実を言うと。

若狭アナウンサー

えーそうなんだ。

川上憲伸さん

で、これがないと来年って厳しいんですよ。秋のうちに仕上がっとかないと、 実際は。だから、これを有利に出さないと。だって、2月の時とか1月に、 どうなんだろう。あーなんだろうって。仕上がるかな。どうなんやっとったで、さあ、オープン戦でそんなことやっとったら、不安で不安で。だって実績も出さなきゃいけない。

評価ももらわなきゃいけない。なんか、オープン戦とかじゃないですか。そんな堂々と、そんなんここでとかできひんでしょ。

若狭アナウンサー

そっか、もう大ベテランじゃないから、当時の川上憲伸というのは。

川上憲伸さん

自信を持っていけると言って、もうこれは出来上がったと思って、自信を持って試すのがもうオープン戦なんで。オープン戦で1回、ちょっと不安だけどちょっとやってみますとか、 もうこれはもう手遅れなんですよ、これは。

若狭アナウンサー

となると、この今のオフの細川、石川昂弥と当時の川上憲伸って結構、

川上憲伸さん

似てると思う。そういうことなんですね。この11月がマックスですね。11月にタイミングの取り方といろんなことだとか課題があると思うんですけど、これまずクリアできて、ごっつい楽しみでおらなあかんです。来年見とれよぐらい、

若狭アナウンサー

面白い、そういうもんなんですね。

川上憲伸さん

そういうもんなんですよ。もうこの時点でやっとかないと、まあ言っても年内ですね、絶対これがないと、

若狭アナウンサー

これで、もう2月1日が楽しみで仕方がないぐらいまで仕上がっとかないと、

川上憲伸さん

もう、1月からもうどっかメキシカンリーグがどっか行って試合したいわぐらいの、もうめちゃくちゃなフォームで投げてくるわ、早い速球が動くとか、それをどんどん打ちたいわ、ぐらいじゃないと、 あのー、手遅れのような気がしますね。

若狭アナウンサー

あー、だから、あの2人に関しては、この早めにシーズンが終わったというお得感を活かして、

川上憲伸さん

そのお得感あるだけでも十分得なんですよ。だから、あとはない選手、もともと、これがいかに育ってくるかですよね。

若狭アナウンサー

そういうことですね。

二遊間の固定、特にショートが固定されることがチームにとって相乗効果を生むのではないか。

若狭アナウンサー

じゃ、その大砲はもう細川、昂弥の成長を待ちま遊しょうと。じゃ、来年ほんとに勝つっていうことを考えると、二遊間を、やっぱり求めないとうかうかしてられませんよっていう川上さんのご指摘ですね。

川上憲伸さん

もう、二遊間っていうか、どっちかは絶対ね。そうじゃないと。

若狭アナウンサー

常々川上さんは、サンデードラゴンズ、あるいは野球中継などでもおっしゃっていましたが、二遊間がどっちも守備の人。そしてあまり打てない、2割前後だと、もうピッチャー楽で仕方がないと。
うん、どっちかをせめて打つような感じの二遊間であってほしい。

川上憲伸さん

まあ、あとは、二遊間が1、2番打つとかね。

若狭アナウンサー

あ、荒木、井端のように、このセットでもう売り出しますっていう。

川上憲伸さん

あの、広島が強かった時のね。

若狭アナウンサー

田中、菊池、

川上憲伸さん

みたいな感じとか。まあ、それこそ西武が源田と誰々とか。そういう強い時って、やっぱそういうチームだと思うんですよね。

若狭アナウンサー

これが、1人は2番、1人は8番。

川上憲伸さん

いや、8番でもいいんですけど。ま、8番は、今回、あの木浪選手みたいにね。あの8番が8番じゃないわけじゃないですか。
ドラゴンズでも、もし、言いたくないけど、8番で 置けないですよ。野球で、2割、まあ3割近いバッティングができて、あっさり送りバンドをしないバッターで、自分からチャンスを作っていけるバッターだったら。

川上憲伸さん

でも、それっていうのは、前の1、2番がしっかりしてるから。レギュラーで1、2、8っていうところが 固定されるわけじゃないですか。

若狭アナウンサー

今ふと、2番、8番の二遊間はもう1つだよねって言いかけたところで、 ゴーンってやられたのは、阪神2番中野だし、8番木浪だし、2と8で二遊間だけど、あの2人がビシッと固定して、打順の中でもすごく効果的に働いてる。

川上憲伸さん

まあ、それはね、ほんとに。そうすると、7番が ちょっと落ちてもいいんですよね、あかんのが8、9って、やっぱセ・リーグの野球ってやっぱ、どうしても続くじゃないですか。そうしたらピッチャーからすると、むちゃくちゃ楽ですよ。

若狭アナウンサー

そこがポンポンとアウトが計算できるような下位打線だとダメだと。

川上憲伸さん

そこそこ厄介だなとか、ちょっと長打もあるなとか、先頭から脚も使ってくるなってなってくると、7番も生きてくるような気がするんですよ。7番打たなかったとしても、対してね。だから、やっぱ ドラゴンズっていうのは、僕、今年1年間見て、やっぱり監督どうのこうのじゃなくて、やっぱ選手がやっぱりきちんと、その、 あのーなんだろう、ミスのない野球っていうか、自分は何を求められてるのかっていう野球をせめてやっていかないと。ね、難しいですよ。

若狭アナウンサー

そうか

川上憲伸さん

ねえ。まあ、楽しみは楽しみですよ。でも。うん。

若狭アナウンサー

そうですか。

若狭アナウンサー

ひょっとしたら今回、ドラフトとか、またトレードかもしれませんが。うん、二遊間っていうのが。もうすぐ大事な補強ポイント。

川上憲伸さん

うん、僕はもう二遊間。どちらか、特にショートなんかが、 きちっと固定される。固定するしかないな、じゃなくて、固定される。ぐらいになってくると、
ドラゴンズの、その他の細川選手だったり、石川選手だったり。ひょっとしたら、助っ人外国人っていうのもはまって、ピース的には当てはまってくるかもしれない。

2023年シーズン終盤で活躍を見せたカリステ選手について

若狭アナウンサー

ふと思いましたが、シーズン終盤でものすごく成績を出したカリステ選手がショートで固定される、落ち着くなんてことって、来年、

川上憲伸さん

あ、難しいような気がしますよね。っていうのは、今ね、僕思ったのが、カリステ最後の方、シーズンねえ、今シーズン出てきましたけど、またね、そこそこ、まあ、神宮だったり、2本ホームラン打ったりとか、マツダで打ったりとか、おっ、ていう感じですけど、まあね、もちろん打てる内野手っていうところではいいですけど、言うても、
あのドラゴンズからしても、プレッシャーのない、プレッシャーないって言い方あれだけど、もう優勝争いしてるわけではないんで、ある程度どうなんだろうっていうとこでできるのと、シーズン始まって 失敗は許されない。先週言ったその開幕ダッシュの、話言うんであれば、そこでもしカリステが、あれ、ちょっと待って。
バッティングもそうだけど、意外と守備ちょっと全部衝突気味で取りに行って、ダブルプレーも取れそうなのが意外とあれ。取れてないとかね。なってたら、
あれあれ。ってなってくるじゃないですか。

若狭アナウンサー

これまた目を覚ますきっかけだな。要は順位がある程度決まってるシーズン終盤の外国人の成績と、そうでないシビアな時の外国人の働きっていうのは、これ、リンクはしない可能性がある。

川上憲伸さん

ショートっていうところを考えると、ま、日本人の方が ね、いいのかなっていう気はしますよね。サインのやり取りだったりとか、言葉の掛け方だったり。日本には日本の野球があると思うので、そういったところっていうのが、どうなんだろうっていうね。


若狭アナウンサー

はい、 いかがでしたでしょうか。ドラゴンズはどこを補強するべきか。ファンの方にはたくさんいろんな意見があると思います。ピッチャーだろう、キャッチャーだろう、野手だろう。野手だったら大砲だろう、 サード、ファースト、外野、色々あるだろう。違うんです。川上さんのご意見はショート、しかもショート固定。来シーズン、ドラゴンズどうなるかわかりませんが、浮上するとしたらショートが固定されることです。
カリステ選手、いいじゃない。違う。シーズン後半のもうペナントレースの争いではなくなった。
あえて言うと5位、6位争いですよ。こんな状況で打つのと、こんな状況というのは大変失礼です。開幕直後、さあAクラスを目指して、優勝を目指してとピリピリしたところで活躍するのとは訳が違うので、カリステ選手の好調はいったん頭から外しましょう。
だからショートはぽっかり空いているんですよ。だから、昨日のドラ魂キングの中でのレポートにもありました、 怪我から復帰の田中選手を、今セカンドじゃなくてショートでノックを受けさせている。宮崎フェニックスリーグ、セカンドでずっと出ていた村松選手をショートで出している。
ショートをどうするかを今模索してるんです。となると、今度のドラフト、 やっぱり二遊間、できればショートができるような選手ということになってくるんじゃないか。これはちょっと私も目から鱗で、 あ、補強ポイント、ショートなんだっていうのを、今皆さん、この時点で頭の中に入れといていただきたいと思います。

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この記事を書いた人

愛知県名古屋市在住
ドラゴンズが大好きな家族です。
ドラゴンズコレクションを紹介しています。
ドラゴンズニュース、試合情報はネットでたくさん手に入ると思うのでコレクションやグッズの紹介が中心です。

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